【那須烏山】市は29日の市議会全員協議会で、9月25日~10月3日に予定していた市の姉妹都市・米国メノモニー市への中高生派遣事業を中止することを明らかにした。派遣する中高生10人のホームステイ先の選定が困難になったことが要因。市は代替策として来年2月、福島県の語学研修施設への生徒派遣を企画している。
市教委学校教育課によると、事業は1994年に始まった。新型コロナウイルス禍での中断を経て4年ぶりに再開しようと今年4月、これまでホームステイ先の選定などで協力を得ていた米国在住のボランティアにメールを送ったが返信がなかった。メノモニー市とも連絡を取ったがホームステイへの協力が得られず、ホームステイ先の選定を国内の旅行業者に委託するため入札も行ったが、「短期間で探すのは難しい」などの理由で参加がなかった。
市は代替策として、福島県天栄村の「ブリティッシュヒルズ」での宿泊研修の実施を派遣予定だった生徒に示している。田代和義(たしろかずよし)教育長は「海外派遣については今後、場所を変えることも考えながら実施を続けたい」としている。