消防団フェスタで放水体験を楽しむ子どもたち

消防団フェスタで放水体験を楽しむ子どもたち

消防団フェスタで放水体験を楽しむ子どもたち 消防団フェスタで放水体験を楽しむ子どもたち

 【佐野】消防団員の減少が続く中、消防団活動への理解促進や将来の担い手育成を図ろうと、市消防団第22分団は3日、初めての「第22分団地区消防団フェスタ」を旧葛生小で開いた。親子連れなど約200人が訪れ、にぎわった。

 消防団が企画立案したイベントが市内で開催されるのは初めて。同分団は葛生東1丁目など6地区を管轄し、地元町会などと連携して実施した。

 会場内には消防活動に関する体験ができるさまざまなブースを設置。山火事の時などに使用する背負い式水のう「ジェットシューター」を使った放水やレトルトカレーなどの非常食の調理・試食、自動体外式除細動器(AED)の体験など、子どもたちをはじめ多くの人が積極的に参加した。楽しそうに、時には真剣な表情で満喫した。

 ジェットシューターでの放水を体験した葛生義務教育学校5年谷優弥(たにゆうや)君(10)は「背中の荷物が重くて難しかったけど、面白かった。消防団の仕事の大変さが分かった」と話した。

 同分団の佐藤充(さとうまこと)分団長(44)は「実際の道具を使った放水などは普段あまりできないこと。面白くて楽しい体験を後継者育成などにつなげ、市全体で消防団のイベントが開けるようになれば」と語った。