黄ぶな推進協議会が9月27日を「黄ぶなの日」と定めて3回目となりました。ことし4月には一般社団法人日本記念日協会からも認定され、9月を周知月間としてさまざまなイベントを展開しています。この認定記念イベントと、街なかに現れた黄ぶなを巡ってみました。
3日、曲師町のオリオン通りイベント広場で開かれた「日本記念日協会認定記念イベント」を訪れた。同協議会の関口慶介(せきぐちけいすけ)会長(36)や、大通り2丁目の「ふくべ洞」店主で黄ぶな制作者の小川昌信(おがわまさのぶ)さん(81)らがあいさつ。黄ぶなを活用した街の活性化をPRした。
■園児たちが体操披露
そもそも黄ぶなとは何か-。江戸時代に宇都宮で天然痘が流行した際、田川で釣れた黄色いフナを病人に食べさせたところ、病気が治ったという話から、張り子の黄ぶなを作り無病息災を願う習慣ができ、宇都宮を代表する縁起物として広まったという。
会場には、みやもっと面「にじいろ情報局」でおなじみのミヤリー(宇都宮市)、とちまるくん(県)、トッキー(栃木SC)、ライトくん(宇都宮ブリッツェン)と、ご当地ヒーロー「精霊法士(せいれいほうし)トチノキッド」が登場。黄ぶなフラッグを掲げ認定を祝った。
続いてまこと幼稚園の約70人の園児たちが、「黄ぶな体操」などを元気いっぱいに披露した。昨年の全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」の開会式で演じられたものだ。
ちなみに黄ぶな体操のオリジナルは動画投稿サイト「ユーチューブ」の「黄ぶなチャンネル」にアップされている。まちなか支局で近藤圭佑(こんどうけいすけ)記者と挑戦してみると、魚を表現する動きなどが独特で楽しいが、難しい。足腰が鍛えられるようなので、興味のある方はぜひ。
■フナにコイ成就祈願
記念イベント後、街なかを歩くと、バンバ市民広場には「黄ぶなのぼり」が揚げられていた。宇都宮二荒山神社の緑の木々に、黄ぶなの黄色と赤色がよく映える。3匹がパタパタと泳ぐ姿が、かわいい。
オリオンACぷらざには「黄ぶな大明神」が設置されていた。真っ赤な社の中に、20センチほどの黄ぶなが祭られている。小ぶりの鈴を鳴らし、家族の健康を祈った。ふと見ると、「ご自由にお取り下さい」と置かれたお札(数量限定)があり、そこには「疫病退散」に加え「商売繁盛」の文字も。もしかすると「恋愛」にも効くのかも…。勝手に解釈し、フナではあるが、コイの成就も願った。こちらも興味のある方はぜひ!?。
このほか飲食や物販のイベントも同協議会の加盟店などで実施されている。詳しくはX(旧ツイッター)@kibuna927。(問)同協議会事務局028・622・3394。