帝国データバンク宇都宮支店は12日、人材派遣業のTREIZE(栃木市大平町)と、グループ会社の電子機器製造業のマトマエレクトロニクス(小山市西城南)が宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。8月29日付。負債総額は2社合計で約3億円。
帝国データバンクによると、TREIZEは2015年設立。電子機器などの組み立て作業を行う作業員らの人材派遣を手がけていた。一方、新型コロナウイルス禍以降は苦戦し、人手不足で派遣スタッフの登録も伸び悩んでいた。不採算の状況に陥り、今年8月に事業存続を断念した。
マトマエレクトロニクスは2013年5月設立。遊戯機器や家電製品などの組み立て加工を手がけ、実質的にはTREIZEと一体と運営しており、同時に事業を停止した。