【那須塩原】市が市有施設を対象に募集しているネーミングライツ(施設命名権)事業で、本町の市図書館(みるる)1階の多目的ホール(約110平方メートル)の愛称が「サクシード・ツグナラホール」に決まった。愛称が決定したのは8施設目で、施設内の一部スペースに愛称がついたのは県内自治体で初めて。命名権料は維持管理費などの自主財源に充てられるだけに、市は他の施設についても積極的にPRしたい考えだ。
多目的ホールの命名権者は経営コンサルタント業の「サクシード」(宇都宮市平松本町)。愛称は同社が市内などで展開する事業承継支援サービスに「ツグナラ」にちなんで決定した。水沼啓幸(みずぬまひろゆき)社長(45)は「研修などで利用していた場所に(会社の)名前を付けられることは光栄」と話した。みるるの小泉秀夫(こいずみひでお)館長(61)は「愛称によって来館者の関心も高まるはず。図書館と企業の双方にとって良い効果が生まれるのではないか」と期待感を示した。