帝国データバンク宇都宮支店は19日、旅館経営の橋本屋旅館(那須塩原市塩原)が、さいたま地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。6日付で、負債総額は約6千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、橋本屋旅館は1952年設立。塩原温泉郷の塩釜温泉エリアで小規模和風旅館を運営していた。

 小規模のため利幅が薄く、設備の老朽化も目立っていたところに、2011年の東日本大震災で被災。東京電力福島第1原発事故による風評被害などで集客が極端に落ち込んで慢性的な赤字体質となり、2018年12月に事業存続を断念していた。