那須どうぶつ王国から中央アルプス駒ケ岳に移送されたニホンライチョウ(那須どうぶつ王国提供)

 那須町大島の那須どうぶつ王国は26日、飼育していた国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの成鳥の雄1羽を中央アルプス駒ケ岳(長野県)へ移送したと発表した。この雄は中央アルプス生まれで、野生復帰を目指す。

 環境省の「ライチョウ保護増殖事業」の一環で、同園で飼育したライチョウを放鳥するのは昨年8月の19羽に続き2度目。午前8時ごろに同園を出発し山麓に陸送後、ロープウエーや徒歩で移送し、午後3時ごろに山頂付近に到着した。

 長野市の茶臼山動物園の成鳥の2羽も合わせて移送された。3羽はケージ内で環境に慣れさせ、数日後に放鳥する予定。