宇都宮市は2日、2017~23年度に計271人の介護保険料に算定誤りがあったと発表した。150人から計325万5800円を過大徴収し、121人に計259万1700円を過大還付していた。市は月内に過大徴収の対象者におわびの文書を送り、還付する。過大還付分は時効のため、返還を求めない。
市高齢福祉課によると、誤算定の対象は介護保険料の公的年金天引き納付(特別徴収)をした市民のうち、各年度の5月11日~7月31日に、所得税や住民税の修正に伴う保険料の変更があった人。15年の介護保険法改正に伴ってシステム変更を行った際に、特別徴収の保険料をさかのぼって変更できる起算日について、事業者の設定に誤りがあった。同じ事業者によるシステムを使用する県内の他自治体から問い合わせがあり、発覚した。