大光坊あんみつ

竹谷俊亮さん

大光坊あんみつ 竹谷俊亮さん

 風情ある庭を眺めながら味わう上品な甘さのあんみつは、心安らぐ時間を提供してくれる。あんこや羊羹(ようかん)など、日光のおいしい和菓子を詰め込んだぜいたくな一品だ。

 大光坊は8月、世界遺産「日光の社寺」エリアの旧坊があった場所に建つ建物を改修してオープン。社寺門前町にある老舗の和菓子や湯波などを使用した料理を提供する。

 あんみつは1804年創業の和菓子店「湯沢屋」のあんこ、黒豆、杏(あんず)の蜜漬け、琥珀(こはく)糖と、95年創業の「三ツ山(みつやま)羊羹本舗」の水羊羹を使用。老舗の味をバランス良く配し、白蜜でまとめた。竹谷俊亮(たけやしゅんすけ)店長(39)は「老舗の味の良さが引き立つよう、入れ過ぎず邪魔しないように意識した」と説明する。

 自家製の日光銘水のゼリーも入る。「ほとんど味付けしていないので、水のおいしさを感じてもらえる」と竹谷店長。静岡川根茶かコーヒーが付き、観光の休憩にもぴったりだ。

 同店では湯波膳やまんじゅう茶漬け、パフェなども楽しめる。竹谷店長は「いろんな老舗の味を一度に楽しめるのはここだけ。これぞ日光という料理を食べてほしい」と話した。

 ▼メモ 大光坊あんみつは1650円▽日光市山内2366▽営業時間 午前11時~午後5時(最終入店4時)▽定休日 水曜日▽(問)0288・25・6560。