第40回関東地区盲学校卓球大会が7日、宇都宮市福岡町の県立盲学校で行われ、本県を含む1都5県の9校から30人が出場し、熱戦を繰り広げた。
競技は本県発祥の視覚障害者の卓球「サウンドテーブルテニス」で、小さな金属球が入ったピンポン球を転がし、卓球台とネットの隙間を通して競う。中学部男女、高等部男女のシングルス4部門をトーナメント形式で行った。
視力の度合いの差をなくすためにアイマスクを着用した選手たちは「シャカシャカ」と鳴るピンポン球の音を頼りにプレー。静寂の中で激しいラリーを展開した。
中学部男子で準優勝した県立盲学校中学部3年長島勝(ながしままさる)さん(15)は「相手のプレースタイルに応じて戦い方を変えた。いろいろなタイプの選手と戦えて良かった」と笑顔。高等部男子で1回戦突破が目標だった同校高等部普通科2年山口和真(やまぐちかずま)さん(17)は堂々の4位。「緊張したが全力で臨めた。サーブもよく入り、いいゲームに持ち込めたと思う。次は表彰台を狙いたい」と充実の表情を浮かべた。