二度と同じような遭難事故が起きないように-。那須塩原署と那須地区消防本部などは13日、那須町湯本の那須岳周辺などで山岳救助訓練を行い、現場での連携を確認した。訓練中、登山者の高齢男性が転倒する事案が発生し、救助に当たる場面もあった。朝日岳付近で登山者4人が死亡した遭難事故から1週間。警察や消防などの関係者は再発防止への思いを強くしている。
広報活動後の午前9時半。警察や消防の26人が「那須ロープウェイ」山頂駅を出発した。訓練は那須岳周辺を歩き、山頂付近で要救助者を担架で運んだり背負って降りたりし、連携を確認する目的だった。
ヘルメットにザック。他の登山者を追い抜き登山道を進む。「あの場所にはヘリが降りられる」。改めて山の状況を確認した。
朝日岳付近での遭難は6日に発生した。警察と消防で捜索を始めたが、強風で中断。再開した翌7日に男女4人の遺体を発見した。
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