「群雀」の西村さん(右)と篠崎さん

 【宇都宮】雀宮地区の住民有志で結成する「群雀(むらすずめ)」(西村慈祐(にしむらじゆう)代表)は21日、地域活性化イベント「ムラスズメ」をJR雀宮駅東口で開く。4年前まで同駅西口で行われていたイベント「夜祭(よまつり)」を復活するもので、初めて東口で開催する。飲食や物販など約40のブースが並ぶほか、プロレスや音楽のステージ、花火などが会場を盛り上げる。

 雀宮地区では2015年から、住民有志のグループ「群雀プロジェクト」が「夜祭」を開催。しかし新型コロナウイルス感染症の影響で19年を最後に実施が見送られ、プロジェクトも解散した。

 約6千人が来場するなど地域のにぎわいを創出していただけに、「イベント復活を望む声は多かった」(西村代表)という。プロジェクト代表だった花店経営篠崎崇博(しのざきたかひろ)さん(45)が、地域でさまざまな活動に取り組む正光寺住職の西村さん(47)に声をかけ、有志5人で新たに「群雀」を結成し、復活へ準備を進めた。

 これまでに約50の企業や団体、個人から協賛金が寄せられ、市教委や市南図書館も協力。ボランティアなど運営スタッフも30人が集まった。

 当日は駅に近接する同図書館南側の道路約250メートルを通行止めにし、飲食・物販の各ブースのほか、プロレスや音楽のステージを設置。栃木プロレスや和楽器演奏集団「切腹ピストルズ」などが出演する。

 図書館の敷地の一部には、地域の子どもの居場所や食堂が連携してブースを設け、楽器作りや駄菓子の販売を行う。そのほか会場では、げたづくりのワークショップやストリートサッカー、レスラーによる絵本の読み聞かせなども行われる。

 午後1~9時。花火は同8時50分から。西村代表は「雀宮の魅力を高めて次世代に引き継ぐのが目的。イベントを一過性にせず、まちの発展につなげたい」と話している。