容疑者が事件当時に住んでいたアパートの部屋に家宅捜索などで入る捜査員=19日午前9時35分、小山市

 小山市で昨年6月、出産した乳児を殺害し自宅近くの空き地に遺体を遺棄したとされる事件で、県警は19日、殺人と死体遺棄の疑いで再逮捕した千葉市生まれ、住所不定、無職の女(36)が事件当時に住んでいた小山市のアパートで現場検証と家宅捜索を行った。

 同日午前、県警捜査1課と鑑識課、小山署の捜査員計14人がアパートの一室に入った。室内で事件に関係する微物の採取作業などを行ったとみられる。

 県警によると、は容疑を認め、経済力や交際相手との関係などから「1人では育てられないと思った」となどと供述している。遺体について「ポリ袋に入れて地面に置いた」とし、自宅近くの空き地に遺棄したと説明した。しかし当時、事件は発覚せず、遺体は見つかっていない。

 は今年7月に出産した男児を殺害し遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪で起訴されている。