青年海外協力隊とちぎ応援団の設立20周年記念式典とシンポジウムが21日、宇都宮市駒生1丁目のコンセーレで開かれ、同応援団会員や国際協力機構(JICA)海外協力隊OBら約50人が出席して節目を祝った。
同応援団は2003年10月に発足した。下野新聞社が旧黒磯市(那須塩原市)にゆかりのある青木盛久(あおきもりひさ)元ペルー、ケニア大使から「青年海外協力隊の応援団を県内につくってほしい」と要請され、県内の元隊員や国際交流団体、行政や教育など各種団体と結成した。
記念式典では、同応援団会長の岸本卓也(きしもとたくや)同社会長が「20年の節目を迎えられたのは、関係者のお力添えのおかげ」とあいさつ。JICAの宮崎桂(みやざきかつら)理事は「ボランティア事業を続けるためには、各地の会の支援が必要不可欠。応援してくれた皆さまに改めて感謝したい」と祝辞を述べた。
シンポジウムでは、いずれも県内在住で学校教育に関わる元ネパール派遣隊員の半田好男(はんだよしお)さん、元ブルキナファソ派遣隊員の宇梶紀子(うかじのりこ)さん、元ベネズエラ派遣隊員の高山由貴(たかやまゆき)さんがパネリストを務め、協力隊員としての経験を学校現場でどう生かすかについて意見を交わした。