「とも家事の日」制定について説明する福田知事=24日午後、県庁

 栃木県は24日、女性に偏る家事の平等な分担を目指して制定する「とも家事の日(11月22日)」に合わせ、市町や企業などと連携した県民参加型のイベントを展開すると発表した。家事を分担する様子を収めた写真・動画コンテストや、家事時間の短縮につながる家電や総菜・弁当の割引販売などを行う。

 「共家事」は家族で家事を分担し、家事時間を削減する取り組み。2021年の総務省調査によると、子育て世帯の1日の家事平均時間で本県は男性19分、女性2時間52分と男女で大きな差がある。この改善に向け、県は8月に策定した「少子化対策緊急プロジェクト」で、とも家事の日制定を盛り込んだ。

 11月中は、家事分担の様子や時間短縮のアイデアを応募してもらう「動画・写真コンテスト」と、第一生命保険と連携した「キャッチコピーコンテスト」を実施。入選者には家電や調理器具、県産和牛などを贈る。

 また、同月15~29日を「とも家事推進ウイーク」に設定。家電量販店コジマとスーパーのヨークベニマルの協力で、ロボット掃除機や時短調理食品などが5%引きになる。15日には佐野市役所、22日には県庁、29日には那須塩原市役所で総菜・弁当類の10%引き販売が行われる。推進キャラクターの「ともジカ」も作成した。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は「理想のとも働き、とも育ての実現に向けてみんなで家事をシェアする考え方を定着させたい」と話した。