公判後、報道陣の取材に応える遺族代表の奥さん=25日午後6時15分、宇都宮市小幡1丁目

 那須雪崩事故の第13回公判で25日、証言台に立った教諭(60)は終始、正面の裁判官に目を向け、淡々と弁護人の質問に応じた。

 業務上過失致死傷罪を否認した初公判から、この日で1年。1時間半にわたるやりとりで、安全な訓練範囲を設定していたことなどを強調して、改めて無罪を訴えた。公判で初めて行われた被告人質問。宇都宮地裁の206号法廷には、遺族のため息やすすり泣く声も響いた。