来春のセンバツ甲子園につながる第76回秋季関東地区高校野球大会最終日は29日、県営球場で決勝が行われ、本県1位の作新学院は前回王者の山梨学院(山梨1位)を13-4で破り、2016年以来、7年ぶり6度目の頂点に立った。
作新学院は先発野手が全員安打全員打点の猛攻で山梨学院を圧倒した。初回は小川亜怜(おがわあれん)の適時打で先制。3-2で迎えた七回は先頭の斎藤健之介(さいとうけんのすけ)から7連打と犠飛で一挙6点を奪って突き放した。
公式戦初先発の小池柊聖(こいけとうま)は4回1失点と好投。五回以降は斎藤奨真(さいとうしょうま)、石毛虹晴(いしげこうせい)の継投で反撃をかわした。
作新学院は11月15日開幕の第54回明治神宮野球大会(神宮球場)に関東地区代表として出場。大会第2日の16日午前8時半から、準々決勝で北海(北海道地区)と対戦する。
「地道な男」大舞台で輝き 小池
公式戦初先発とは思えぬ、堂々としたマウンドさばきだった。作新学院の小池柊聖(こいけとうま)は前回王者の山梨学院を相手に4回1失点と好投。「平常心で投げられた」と安堵(あんど)の表情で振り返った。
「地道に努力できる男。大舞台で投げさせたかった」。小針崇宏(こばりたかひろ)監督は試合後、抜てきの理由を明かした。先発を伝えたのは決勝当日の球場へ向かうバスの車内。背番号11の右腕は「何よりうれしかった。期待に応えたかった」。驚きよりも、胸を躍らせた。
残り:約 964文字/全文:1650文字