ソフトボール小学生女子の第37回県新人大会兼第17回春季全日本大会県予選会兼第34回関東選抜大会県予選会(県ソフトボール協会、下野新聞社主催)は28、29日、那須塩原市三和住宅にしなすのスポーツプラザほかで順位(3位)決定戦と決勝を行い、決勝で大原間SBC(那須塩原)が4-3で箒根JSBC(同)を振り切り、16年ぶり2度目の優勝を飾った。
大原間SBCは2点を追う三回に同点に追いつくと、五回に萩島琴葉(はぎしまことは)主将(大原間)の左前2点適時打で逆転。先発の北條(ほうじょう)ことの(同)が相手の反撃を1点に抑えた。
箒根JSBCは初回、長谷川(はせがわ)朱百合(しゅり)(箒根学園)の中越え適時二塁打などで2点を先制。2点を追う六回に1点を返したが、届かなかった。
順位決定戦ではUKSBC(大田原)が東陽サンライズ(那須)を14-4で下した。
優勝した大原間SBCは来年3月24日から、京都府宇治市で行われる全日本大会、準優勝の箒根JSBCは同4月に山梨県で行われる関東大会の出場権を獲得した。
最後の打者を打ち取った瞬間、完投した北條(ほうじょう)ことの(大原間)は両手を突き上げてジャンプし、選手たちがピッチャープレート付近に集まって歓喜の輪をつくった。
1点差で逃げ切り、16年ぶりに新人大会を制した大原間SBC(那須塩原)。主将で捕手の萩島琴葉(はぎしまことは)(大原間)は「元気いっぱいのチームらしく、みんなが大きな声を出せた」と笑顔をはじけさせた。
バッテリー、投打でけん引 大原間
バッテリーが攻守でチームを引っ張った。まずは攻撃面。練習試合で抑え込まれた相手投手の速球に対応するため「速いボールをマシンで打ち込んできた」(萩島)。その成果を見せつけ、9安打を浴びせた。特に北條はイニングの先頭打者となった3打席全てで「絶対に出塁する」と安打を放ち、そのうち2度ホームを踏んだ。4番打者の萩島は3打数3安打。4得点中3点をたたき出した。
投げては「コントロール、スピードと、全体的に良かった」という北條が粘りのピッチング。「走者が三塁に進んでも死球を出した後も、気持ちを切り替えることができた」と、被安打4、奪三振11、失点3に抑えた。
「優勝する自信はあった。練習してきたことが発揮できた」と白い歯をのぞかせたバッテリー。だがすぐに真剣なまなざしで「自分たちはもっと上を目指せる」。来年3月の春季全日本大会に向け、本県女王が全国の強豪に挑戦状をたたきつけた。