帝国データバンク宇都宮支店は7日、食料品製造業の那須化成(那須塩原市鍋掛)が宇都宮地裁大田原支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。10月26日付。負債総額は約9900万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、那須化成は1975年設立。当初は合成樹脂の成形加工が主力で、各種機器のプラスチック部品の試作品を製造していた。加えて。大豆ミート需要に着目し自社商品を開発するなど、多角化にも注力していた。
2011年の東日本大震災で設備が破損。修復のめどが立たないため対応可能な受注をこなしていたが業績は振るわず、採算が維持できなかったため20年6月に事業存続を断念した。