クロワッサン

モダンな雰囲気を漂わせる店内。種類豊富なパンやスイーツが並ぶ

クロワッサン モダンな雰囲気を漂わせる店内。種類豊富なパンやスイーツが並ぶ

 生い茂る木々を背にゆったりとたたずむ店舗。レトロで温かみのある木造の店内には、50〜60種類のさまざまなパンが並んでいる。まるでおとぎ話に出てくる「森のパン屋さん」のようだ。

 元パティシエのオーナー酒本正輝(さかもとまさき)さん(38)によって作られたパンは味もさることながら、見栄えも美しいと評判だ。その中で酒本さんが薦めるのは、シンプルな見た目のクロワッサン(280円)。口いっぱいに広がる小麦の風味とバターの香りを堪能しながら、パリパリ食感の外側と、ふわふわで柔らかい内側のアクセントを楽しめる。「水を入れ過ぎて小麦の味を損ねないよう、配合や分量に最大限の注意を払っている」と語る。

 酒本さんは2014年に佐野駅前で前身となる「ブーランジェリー・モノガタリ」をオープン。7年半営業した後、昨年7月、築140年の古民家を改装した「Pain récit(パンレシ)」として再出発し、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に愛されている。

 「récit」はフランス語で「物語」を意味する。物語の世界に入った気分で、パンをたしなんでみては。

 ▼メモ 佐野市堀米町655の20。午前9時半~午後6時(パンがなくなり次第終了)。月、火曜定休。(問)0283・55・4544。