上河内工場(奥)と整備された自家消費型太陽光発電所=宇都宮市内(レオン自動機提供)

 食品加工機械製造のレオン自動機(宇都宮市野沢町、小林幹央(こばやしみきお)社長)は、同市中里町の上河内工場南側に同工場の電力をつくる「自家消費型太陽光発電所」を整備し、20日、竣工(しゅんこう)式を行った。

 同工場は4棟あり、これまでは再生可能エネルギーの電力を購入、使用してきた。今回の施設整備はコスト削減を図るのが目的。同施設で発電した電気を活用すれば、2棟の使用電力量の約21%を賄えるという。

 完成した施設は、敷地面積が4600平方メートル、発電容量は588・6キロワット。同社の年間想定発電量は一般家庭125世帯分の約69万2500キロワット時で、想定自家消費量は約58万3300キロワット時。年間215トンの二酸化炭素(CО2)排出量削減に相当するという。

 発電した電力は第1、4工場棟で活用する。電気料金は年間1638万円の削減を見込む。設備投資額は1億3868万円。

 同社は2030年までに、CО2排出量を14年比80%の削減を目指している。現在、75%削減を実現しているといい、小林社長は「自前の設備で電力をつくることは今後も必要になる。太陽光発電を進めたい」と述べた。

 同社は14年、売電目的の太陽光発電設備も整備した。