今秋、「宇都宮の妖怪 百目鬼(どうめき)のおはなし」と「野菜(ベジ)増し応援ソング」の動画が制作された。街なかに関連したこの2本を紹介する。
「宇都宮の妖怪 百目鬼のおはなし」は「栃木の武将『藤原秀郷(ふじわらのひでさと)』をヒーローにする会」が企画。紙芝居風動画で、本県ゆかりの平安時代の武将、藤原秀郷が退治した百目鬼の民話を取り上げた。
百目鬼退治の舞台は宇都宮二荒山神社の北側で、その辺りには「百目鬼通り」という名前が残る。まさに街なかが舞台だ。
語りは「宮のかたりべ」の有岡光枝(ありおかみつえ)さん(67)、イラストなどは印刷会社みやもとが担当した。かつての昔話のテレビ番組のような雰囲気で、分かりやすく引き込まれる。同会は「秀郷を多くの人に知ってほしい。宇都宮の歴史を伝承していきたい」としている。
動画は6分35秒。同会のホームページ「坂東武士図鑑」で公開している。
ベジ増し、ベジ増し、野菜増し-。街なかに流れる軽快なフレーズの歌の動画は市健康増進課が制作した。
歌は、同課の職員たちが昨年度に作った「野菜(ベジ)増し応援ソング」のバンドバージョンで、画面ではイラストの「お野菜ミヤリー」たちが演奏している。
大人の野菜の摂取量は70グラムほど不足しており、「楽しく歌って、自然と野菜を食べることにつながれば」と同課。ちなみに約70グラムの目安は小鉢1皿分だという。
動画は15秒。市内6カ所のデジタルサイネージやバス停、スーパーのヨークベニマルなどで放映。動画サイト「ユーチューブ」の同課の公式チャンネル「健康つつみやきちゃんねる」で公開されている。