7月4日に東京証券取引所に上場したエアロエッジの幹部ら。足銀から出資や融資などを受けた=東京都内

 7月4日、東京証券取引所で鐘が鳴り響いた。航空機エンジン部品製造のAeroEdge(エアロエッジ、足利市寺岡町、森西淳(もりにしじゅん)社長)が上場を果たした。

 同社は2015年、歯車製造の菊地歯車(足利市福富新町、菊地義典(きくちよしのり)社長)の航空宇宙部門を分社化し、誕生した。

 同社のメインバンクの一つ、足利銀行は分社化前から事業の方向性などを共有。「大手航空機メーカーと直接取引するという事業は珍しかった」(菊地社長)中、共有できる範囲で足銀担当者は「内容をじっくり聞いて理解してくれた」。

 エアロエッジは設立から「黒字化するまでに5年くらいかかった」が、足銀は事業拡大を後押ししようと、他の二つの金融機関と協調融資を実施。18年は出資もした。菊地社長は「早い段階から事業を評価してもらった」と感謝する。