「雷ヒーローズ」撮影の様子(福田代表提供)

 本県のご当地ヒーロー「精霊法士トチノキッド」初となるインディーズ特撮ドラマ「雷(いかづち)ヒーローズ」が製作された。全5話で、20日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で最終話を配信した。今冬には県内の児童養護施設で、出演キャラクターと交流できる上映会を開く予定。トチノキッドを運営する市民活動サークル「とちぎ最生旗(さいせいき)」の福田潤(ふくだじゅん)代表(40)は「地元の人や子どもに、ヒーローを身近に感じ、気軽に楽しんでもらいたい」と話している。

 トチノキッドは2009年に誕生。「地元の魅力を知り、好きになってもらいたい」と県花や県木、方言などをモチーフにしたキャラクターで構成。県内のイベントでヒーローショーを展開している。

 ドラマ製作は新型コロナ禍でイベントの中止が相次ぐ中、新たな試みとして20年秋に始めた。宇都宮や佐野、日光など県内各地を舞台に撮影。各市町のローカルヒーローやキャラクターにも登場を依頼した。

 悪役の暴走を止めるため、トチノキッドが県内のご当地ヒーローやキャラクターを巻き込んで戦うストーリー。昨年8月以降、ユーチューブで順次配信した。今後、全作品を収録したDVDを製作し、施設の子どもたちにプレゼントするという。

 福田さんは「活動の思い出をドラマにできた。素人の自主活動だが、ヒーローの魅力を伝えたいという思いはプロに負けない」とアピールしている。