熊野女体神社で披露された大大御神楽

 栃木県真岡市台町の熊野女体神社はこのほど、創建450年を記念し、特別に「大大御神楽」を催した。

 本殿の建て替え200年の節目と、2年前に市の文化財に指定されたことを祝い、東郷の大前(おおさき)神社に奉納される神楽を受け継ぐ地域の団体「宮毘講(みやびこう)」が「五行の舞」「天の岩戸開き」など五つの演目を舞った。

 普段は大前神社でも行われない珍しい夜神楽を一目見ようと地域住民らが集い、柳田耕太(やなぎたこうた)宮司の解説を聞きながら、暗闇に照らし出された幽玄の世界に見入った。

 田町、パート従業員稲葉裕子(いなばゆうこ)さん(68)は「こんなに本格的な神楽が見られるとは思わなかった。雰囲気もとてもいいですね」と堪能していた。氏子会総代の伊藤義男(いとうよしお)さん(79)は「皆さんが楽しんでくれて、苦労した分、準備したかいがあった」と喜んでいた。