福田富一(ふくだとみかず)知事の任期が8日で残り1年となった。来年に迫る知事選を前に、福田知事の進退を巡る政界の動きや、実績、課題を探る。
親交の深さを示すかのように、固い握手を交わした。11月下旬、ベトナム。県産品のトップセールスで3度目の訪問となった福田富一(ふくだとみかず)知事は同国副首相と会談し、県産イチゴ輸出の早期実現を強く求めた。
分刻みの日程で要人やバイヤーらと面会する姿に、同行した県職員は「知事の執念を感じた」と振り返る。
知事は2021年から、在日大使館を訪れ県をPRする「大使館外交」を始め、計67カ国の大使らと交流。その中で最も距離を縮めたのが同国だ。ベトナム人の県内宿泊者数は昨年3267人で、米国人に続く2位に上る。
東京五輪でのハンガリー選手団の受け入れや、先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合の誘致もかなった。「世界から選ばれる栃木へ」。掲げた理想に向け、着実に実績を重ねる。
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