-19年間を振り返ると。

 「知事就任直後は『栃木は何もない』『来てもつまらない』という若者が多かったが、今は少なくなってきたと思う。とちぎ未来大使の就任を依頼して断られるケースも減ってきた。郷土愛を持つ県民が増えてきていると感じる」

 -多選による利点と弊害はそれぞれある。

 「私自身は初心を忘れずにやってきたつもりだが、他の人が虎の威を借りて上から目線になることが出てきたのは否定できない。県民や市町長の声を常に耳に入れる努力をしている。一方で市町長や企業トップ、官僚、海外大使館などに築いた人脈、気心知れた関係性は県の財産と自負する」

 -6選に挑む考えは。

 「これから新年度予算案を編成し来年2月に発表、県議会2月通常会議で議決してもらうことになる。一連の作業が終わり、新年度のスタートラインに立てる状況になれば話ができる」

 -進退の判断基準は。

 「私に対する県民の思い、私自身の気力体力精神力、そして仮に続投すれば私に何ができるかということだ。後援会の意向も確認する。多くの人に迷惑をかけない時期に判断したい」

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