カツサンド

阿久津雄一さん

カツサンド 阿久津雄一さん

 風格のある日本料理店が作る庶民的な「カツサンド」。最近メニューに加わった一品だ。トーストされた食パンに挟まれた肉厚のとんかつは軟らかく、千切りキャベツのシャキシャキとした食感がちょっとしたアクセントになって、ペロリと食べられる。

 作るのは2代目店主の阿久津雄一(あくつゆういち)さん(49)。「特別なものは使わない」と、手軽さ、素朴さを強調するが、均等にそろえられた切り口や食パンのきれいな焼き色に、調理工程の丁寧さが伝わってくる。

 商品化のきっかけは10年以上前、阿久津さんが子供の運動会でカツサンドを振る舞った時に好評だったこと。その後、注文があれば販売するようになった。

 年齢層の高い利用客が多い中で「若者も肩肘張らずに来店できるきっかけになれば」と、約2カ月前にメニュー化した。

 現在は土産用として老若男女に親しまれ、「店の外でも売ってほしい」とのリクエストも寄せられるほどだという。

 店は大人数の宴会にも対応している。阿久津さんは「ぜひ気軽に来てもらい、食事や店の空間を楽しんでもらいたい」と呼びかけている。

 ▼メモ カツサンドは1200円▽那須塩原市永田町4の14▽営業時間 午前11時半~午後1時半、午後6~10時半(9時半ラストオーダー)▽定休日 日曜(月、土曜は夜のみ営業)▽(問)0287・36・0255