【宇都宮】JR宇都宮駅東口地区で新たな見どころをつくろうと、市は15日から、夜の空間演出事業「HIGHLIGHT UTSUNOMIYA(ハイライト ウツノミヤ)」を初めて実施する。同駅東口の交流広場「宮みらいライトヒル」に発光ダイオード(LED)の大型ビジョンを設置し、光と音によるデジタルアートを展開する。幻想的な非日常空間を演出し、人出が減る冬場の新たな風物詩にしたい考え。来年2月14日まで。
昨年11月のまちびらきから1年を迎えた同地区で、さらなるにぎわい創出を図るのが目的。宮みらいライトヒル1階交流広場の水盤に縦1・5メートル、横8メートルの大型LEDビジョンを設置し、デジタルアートを映し出す。ライトヒル2階通路に電飾を施し、「白の洞窟」と称したフォトスポットも常設する。
デジタルアートには、市や本県にゆかりのあるアーティストを登用。仏ルーブル美術館地下で展示会を開催したebi氏(栃木市在住)、市中心部での着物イベント「宮魁道中」を手がける荻原貴則(おぎわらたかのり)氏らが登場する予定だ。
市都市魅力創造課は「『ハイライト』には駅東口が新たな見どころになるという意味を込めた。ゆかりのあるアーティストに光を当てたい」と説明する。
15日午後5時からのオープニングイベントでは、音楽ライブやプロジェクションマッピング、ライブペイントなどを実施するほか、飲食を提供するイベントも同時開催する。
佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「宇都宮駅東口の夜を照らす新たなスポットにぜひ来てほしい」と呼びかけている。