栃木県那須町大島のスキー場「マウントジーンズ那須」を運営する東急リゾーツ&ステイ(東京都渋谷区)は13日、同スキー場を今季限りで閉場すると発表した。所有者の東急不動産(同)の経営合理化の一環という。東急リゾーツ&ステイが運営する県内のスキー場は、那須塩原市湯本塩原の「ハンターマウンテン塩原」に一本化する。
同スキー場は広さ約3万3千平方メートル。最長滑走距離約2キロの六つのコースとゴンドラ1基、リフト3基を有する。1994年12月に開業し、2005年から同社が運営している。東北自動車道那須インターチェンジから近い立地の良さから、多くのスキー、スノーボード愛好者に親しまれた。
97年夏からは、オフシーズンも季節ごとに那須高原の自然を楽しめるゴンドラの運行を開始した。
同社の運営開始以降、来場者数は09~10年シーズンにピークの約14万9千人に達したが、近年は暖冬・少雪に加え、20年以降の新型コロナウイルス感染症の影響で減り、22~23年は約6万5千人だった。営業利益も減少傾向にあった。
同スキー場の藤本秀隆(ふじもとひでたか)支配人(57)は「那須町をはじめ利用していただいた方全ての30年間のご愛顧に感謝する。最後のシーズンも楽しんでもらうため、万全の態勢を整えたい」と話した。
今季の営業は今月23日から来年3月10日までを予定。同スキー場閉場後の県内のスキー場は、ハンターマウンテン塩原、エーデルワイススキーリゾート(日光市川治温泉高原)、日光湯元温泉スキー場(同市湯元温泉)の3カ所となる。