足利銀行が破綻、一時国有化され頭取に就任した池田憲人(いけだのりと)氏(76)。宇都宮を訪れたのは破綻から2週間ほど過ぎた12月16日だった。頭取就任要請に対し、その時点ではまだ、決断を下していなかった。
「外堀は埋まっていたが、負け戦はしたくなかった。法人取引先数を聞くと、(在籍した)横浜銀行と同じレベル。それなら勝ち戦ができるなと」。法人取引先数が決め手となり、その日の記者会見直前に受諾した。
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