今夏、父から栽培を継承 父を超えるトマト農家に

 トマト栽培の盛んな足利市。JA足利では、トマトをはじめとする地域野菜を「あしかが美人」としてブランド展開しています。茂木幸子さんは、今夏、父からトマト栽培を引き継ぎ、新たなスタートを切りました。

 茂木さんは2011年に前職の幼稚園を退職。実家に戻り、トマトや米、麦を栽培していた両親を手伝うようになりました。「小さい頃はトマトのハウスが遊び場でした」と話す茂木さん。長女だったこともあり、将来はなんとなく実家の農業を引き継ぐものと思っていたそうです。

父を超えるおいしいトマト栽培に挑む茂木さん
父を超えるおいしいトマト栽培に挑む茂木さん

 転機が訪れたのは今年。父が入院し、作業計画をはじめ、水や肥料の配分などの一切を茂木さんが担うようになりました。「今まではあうんの呼吸でできていましたが、自分で判断するようになって、父のすごさを実感しました」と振り返ります。

これからさらに大きく、赤く実るトマト
これからさらに大きく、赤く実るトマト

 12月から翌年7月頃にかけて収穫・出荷されるトマト。繁忙期には、親戚や都内に住む妹らにも手伝ってもらいますが、普段は母とパートの3人体制。最近は11歳になった息子も手伝ってくれるようになった、とうれしそうに母親の顔を見せてくれました。

 「だんだんと大きく、赤く色づいていくトマトを見るのがうれしい」と話します。目標は父でありつつも「お父さんのトマトよりおいしいね」と言ってもらいたいと、さらにおいしいトマト作りに情熱を燃やしています。