政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会長を務めた結核予防会の尾身茂(おみしげる)理事長が16日までに、下野新聞社のインタビューに応じた。2019年12月、新型コロナウイルスが世界で初めて確認されてから4年がたち、尾身氏は「少しずつ日常の生活に戻りつつある。国民の努力のおかげだ」と振り返った。一方で「新型コロナは当分、ゼロにはならない。新たなパンデミックが起こる可能性も頭の隅に置いておくべきだ」と指摘し、過去の対応を検証することで次の危機に備える必要性を訴えた。
専門家として助言した日本の新型コロナ対策を「死亡者数は欧米諸国に比べてはるかに少なく、GDP(国内総生産)の落ち込みは欧米並みだ」と評価する。政府や自治体の要請に国民が協力し、医療関係者の尽力があったこと、医療の逼迫(ひっぱく)度合いに応じて対策を強化・緩和したことが功を奏したと説明する。
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