緊急避妊薬の説明書きを手にするミドリ薬局の猪瀬さん=12月上旬、宇都宮市西川田5丁目

処方箋なしでの試験販売が始まった緊急避妊薬

緊急避妊薬の説明書きを手にするミドリ薬局の猪瀬さん=12月上旬、宇都宮市西川田5丁目 処方箋なしでの試験販売が始まった緊急避妊薬

 望まない妊娠を防ぐため、性行為後に服用する「緊急避妊薬(アフターピル)」について、医師の処方箋なしでの試験販売が11月28日に全国145の薬局で始まり、19日で3週間となる。県内では宇都宮市内の3カ所が参加。複数の問い合わせが寄せられ、購入者も出ている。県内の薬剤師は性暴力被害などを含め、「早めに対処できる」と評価する。一方、緊急避妊薬を頼みの綱とする避妊の広がりを危惧する声もある。女性支援に取り組む団体は安易な性行為を防ぐため、性教育の充実を訴えている。

 早朝や閉店後の薬局内などで、薬剤師が相談に訪れた女性と向き合う。薬の服用の注意点や副作用を説明し確認を取る。「緊急避妊薬の試験販売に同意しますか」