東京商工リサーチ宇都宮支店は28日、自動車コンサルタント業の湘南テクニカルオフィス(宇都宮市陽東5丁目)が事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したと発表した。負債総額は2022年12月期ベースで約3400万円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、湘南テクニカルオフィスは1968年創業、2014年設立。テスト車両の設計や製造を手がけ、国内や中国の自動車メーカーを顧客としていた。
17年12月期の売上高は7千万円だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で事業環境は厳しさを増した。22年12月期には売上高が2660万円まで落ち込み、赤字に転落。その後も資金繰りは厳しく、事業継続を断念した。
23年に本社の登記を東京都多摩市へと移したが、実質上の本社は宇都宮市内だったという。