【宇都宮】日本経済新聞社と日経BPが全国180自治体を対象に調査した「共働き子育てしやすい街ランキング2023」で、市は総合編で全国2位になった。保育環境の充実などが評価され、前年の5位から順位を上げた。また分野別の「共働き支援」では、1位を獲得した。
調査は、首都圏と中京圏、関西圏の主要市区のほか、政令指定都市、道府県庁所在地、人口20万人以上の都市を対象に昨年9、10月に実施し、157自治体から回答が寄せられた。
「隠れ待機児童ゼロの達成」や「子育て世帯移住者への優遇策」「女性キャリア支援の取り組み」など44の評価項目で採点。「共働き支援」「子育て支援」「自治体のダイバーシティ」の各分野と、総合得点(100点満点)でランキングした。
総合編で宇都宮市は83点で、1位の千葉県松戸市と1点差だった。今年4月の認可保育所の利用枠数が前年比1・12倍になるなど入所しやすい点や、認可外保育施設の受け入れ枠にも余裕があること、条件を満たす小学3年生までの希望者全員が学童保育に入れることなどが評価につながったという。
子ども政策課の西山浩一課長は「市が力を入れて取り組んできた施策が評価されてうれしい」とした上で、「少子化や子どもの貧困問題、配慮が必要な子どもへの支援など、市民ニーズを的確に把握しながら新たな施策も展開していきたい」と話している。