後半24分、国学栃木のFW林(中央)がタックルを受けながら攻め込む=花園ラグビー場

後半19分、ボールを運ぶ国学栃木のFW笹本

後半24分、国学栃木のFW林(中央)がタックルを受けながら攻め込む=花園ラグビー場 後半19分、ボールを運ぶ国学栃木のFW笹本

 第103回全国高校ラグビー大会第4日は1日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で3回戦8試合が行われ、Bシードで本県の国学院栃木(24大会連続29度目)は同じBシードの中部大春日丘(愛知)に19-24で敗れ、3度目の8強入りはならなかった。

 国学院栃木は前半8分にフランカー笹本直希(ささもとなおき)のトライで先制。しかし2トライを許して7-14と逆転された。それでも27分にCTB福田正武(ふくだせいぶ)がトライを挙げ、14-14で折り返した。

 後半は相手に1トライ、1ペナルティーゴールを許し、10点のビハインド。31分にFB狩野綴(かのうつづる)のトライで5点差まで追ったがそこまでだった。

 このほかの試合では、前回王者でAシードの東福岡が名護(沖縄)に59-0で大勝し、準々決勝に進んだ。Aシードの桐蔭学園(神奈川)と佐賀工なども8強進出。抽選の結果、3日の準々決勝は桐蔭学園-東海大大阪仰星、中部大春日丘-佐賀工、東福岡-茗渓学園、流通経大柏-大阪桐蔭に決まった。

国学栃木 勝負分けた攻守の精度

 5点を追う国学院栃木のラストプレー。中央付近でラックからボールが出せず、ノーサイドのホイッスルが無情に鳴り響く。ピッチ、ベンチ、スタンドの誰もが早過ぎる終戦にぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。