【茂木】町が進める観光振興事業「昭和レトロな街並みづくり」に埼玉県内の企業が100万円を寄付し、町はこのほど、町役場で納税目録と感謝状の贈呈式を行った。企業版ふるさと納税の活用を望む企業を自治体に紹介する事業を手がける足利銀行が、町と昨年9月に結んだ県内初の業務契約に基づく寄付第1号となった。
企業版ふるさと納税は、地方公共団体の地方創生の取り組みに対し企業が寄付を行った場合に法人関係税から税額を控除する制度。
同行が町に紹介した深沢のゴルフ場「希望丘(きぼうがおか)カントリークラブ」の親会社「古郡(ふるごおり)建設」(埼玉県深谷市)が、昭和レトロな街並みづくりの趣旨に賛同し、寄付を申し出た。
贈呈式には同社の吉野富夫(よしのとみお)専務と同ゴルフ場の篠田浩(しのだひろし)支配人、同行の新井秀明(あらいひであき)芳賀ブロック統括支店長が出席。吉野専務が古口達也(こぐちたつや)町長に目録を手渡した。
古口町長は「この寄付を縁に新たなパートナーシップを構築して共に成長しながら町づくりを進めたい」と謝意と期待を示し、間に入った同行茂木支店にも礼を述べた。
吉野専務は「1992年のゴルフ場開場以来、地元の皆さんには大変お世話になっている。素晴らしい自然がある茂木町をこよなく愛してやまない」と、寄付の背景にある町とのつながりと愛着を強調した。
新井支店長は「町の発展に賛同いただけた。たいへんうれしい」と話した。