出版業の栃の葉書房(鹿沼市御成橋町1丁目、渡辺啓子(わたなべけいこ)社長)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが5日、帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。4日付。負債総額は調査中としている。
同支店によると、同社は1975年、月刊さつき研究者(2006年12月解散)の販売部門として設立され、1991年に出版部門を継承。月刊誌「さつき研究」や「趣味の山野草」などの専門誌、図鑑を発刊し、ピーク時の2011年10月期は売上高約3億800万円を計上した。
しかし、近年の出版物離れと、新型コロナウイルス禍で全国各地の「さつき品評会」が相次いで中止になったことなどが出版内容に影響し、販売不振につながった。