東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店は17日、ステーキハウス経営の遊山(那須塩原市若葉町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5日付。負債総額は2023年3月期ベースで約8200万円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、遊山は2001年設立。設立後から「中国茶寮 遊山」を営業していたが、中華料理専門シェフの退職や売り上げ不足による慢性的な赤字を受けて、20年ごろにステーキハウス「それでもステーキ」に業態変更した。
一方、新型コロナウイルス禍の影響で売り上げが伸びず赤字が続いた上に、23年には雇用調整助成金などの不正受給が発覚し信用が低下。累積赤字が重く、資金繰りが苦しくなり、事業継続は困難と判断した。