東京商工リサーチ宇都宮支店は7日、菓子製造販売業の菊地商店(那須町大畑)が宇都宮地裁大田原支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。2月29日付。負債総額は、2023年5月期ベースで約8千万円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、菊地商店は1967年創業、2006年設立。チョコレートの製造販売が主力で、那須町伊王野に直売所を開設していた。卸売り、小売りともに主力商品を持つなど多種類のチョコレートを扱っており、2022年5月期には売上高1億2400万円にまで達した。
一方、消費者ニーズの多様化や同業者との競合など経営環境は厳しさを増し、翌23年5月期は売上高が1億円を割り込んだ。年々の赤字拡大で資金的な余力も失いつつあり、事業承継も円滑に進まなかったことも影響し、営業継続を断念。法的整理に踏み切った。