帝国データバンク宇都宮支店は24日、リフォーム工事業のSAホームサービス(小山市駅東通り1丁目)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は約5千万円。決定は9日付。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、SAホームサービスは2010年、親族が経営していた事業を継承する形で設立された。給排水設備、キッチン周りなどのリフォーム工事を手掛け、14年4月期の売上高は約1億4900万円を計上していた。

 一方、施工を外注に依存する商社的運営であったため、施行現場のコントロールがうまくいかず、トラブルも散見された。徐々に顧客を失い、慢性的な売り上げ不足から資金繰りは悪化。金融負債が代位弁済されるなど支払い遅延も表面化し、18年初頭には既に事業を停止。新型コロナウイルス禍の影響もあり再開にこぎ着けることはできず、法的整理に踏み切った。