新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は25日、県内76の定点医療機関で把握した新型コロナウイルス感染者数を公表した。15〜21日に報告された感染者は計1265人(前週790人)で、1機関当たりの平均は16・64人(同10・39人)。8週連続で増加した。

 インフルエンザの感染者数は計1388人(同848人)で2週連続増加。1機関当たりの平均は18・26人で、注意報レベルの基準10人を上回っている。

 新型コロナとインフルエンザの感染者が増えているとして、県は「今後の発生動向を注視するとともに、換気や手洗い、場面に応じたマスク着用など基本的な感染防止対策を心がけてほしい」と注意を呼びかけている。

 新型コロナでは、6保健所管内別で1機関当たりの平均患者数が最も多かったのは県北の25・57人。安足が20・27人、県南が17・59人、県東が12・13人、宇都宮市が11・83人と続き、最も少ない県西が9・38人だった。

 年代別では10歳未満が317人と最多。10代239人、50代132人、30代115人、40代114人などと続く。

 クラスター(感染者集団)は医療機関で5件、高齢者施設で10件、障害者施設で4件発生した。

 新規入院者は前週比41人増の183人。1週間平均の入院者は286・1人で、前週比52・8人増だった。

 48医療機関で確認された咽頭結膜熱は計37人、1機関当たりの平均は0・77人で、収束基準の1人を下回った。