第96回選抜高校野球大会は3月18日に開幕する。昨秋の関東大会で7年ぶりの頂点に立ち、明治神宮大会で県勢初の準優勝を飾った作新学院が2年連続12度目の出場を決めた。2年連続で夏の甲子園出場を逃した悔しさからはい上がり、成長を遂げた作新学院ナインの軌跡を追う。

関東大会準決勝の常総学院戦で本塁打を放つ小川亜=昨年10月、県営球場

 1月26日に行われた選考委員会では、作新学院の「投打の充実ぶり」が高く評価された。新チーム始動時から安定した力を発揮していた投手陣は、昨秋の関東大会でも計3試合でチーム防御率2・00と安定感が光った。

 一方の打線も同大会で49安打27得点、チーム打率4割3分0厘と出色の数字を残し、全国有数の強力打線を印象づけた。ただ県大会では、打率2割9分6厘と伝統の強打は影を潜めていた。