しもつかれの缶詰やどら焼きなどを買い求める来場者

無料配布されたしもつかれを手に取る来場者

しもつかれの缶詰やどら焼きなどを買い求める来場者 無料配布されたしもつかれを手に取る来場者

 【栃木】郷土料理「しもつかれ」をさまざまな形で体感するイベント「しもつかれ船着場(ふなつきば)」が10日、栃木駅北口で初めて開かれた。多くの来場者がしもつかれのアレンジ料理やしもつかれをイメージした音楽、ファッションなどを楽しんだ。

 市民団体「しもつかれブランド会議」が、県内各地で新たな楽しみ方を発信する「しもつかれうぃーく」の一環として企画した。市観光交流館「蔵なび」の来館者10万人達成記念企画に採用され、共同開催した。

 駅北口のマルシェではおむすびやサンドイッチ、カレーパン、酒などで現代風にアレンジしたしもつかれや、洋服や小物を扱う約20のブース、キッチンカーが並んだ。伝統的なしもつかれの無料配布も行われた。

 蔵なびでは、しもつかれや地域活性化をテーマとしたトークとライブを開催。同会議の青柳徹(あおやぎとおる)代表は、しもつかれの多様性やサステナブルな精神を解説し「県内でも熱が高まっている」と手応えを語った。川崎市、中学3年及川拓己(おいかわたくみ)さん(15)は「初めて食べたけど、酒かすの風味が強くておいしかった」と話した。