国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」(東京都目黒区)は11日までに、同社主催のリバイバル上映プロジェクトで「秒速5センチメートル」を3月29日から全国106館で期間限定で再上映することを発表した。栃木県内では4月12日からMOVIX宇都宮とフォーラム那須塩原での上映が予定されている。
「秒速5センチメートル」は2007年の劇場公開アニメで、「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などのヒット作を生み出した新海誠監督の初期の作品。国内外で幅広い層から支持されている新海監督の、ルーツをたどる上で重要な作品。
小学校の同級生の男女が抱くひかれ合う思いが、時間と距離により変化していく様子を、独立した3本の連作アニメで描いた切ないラブストーリー。第1話「桜花抄」では、中学1年生になった主人公「貴樹」が、転校した小学校の同級生「明里」に会うために、東京から電車を乗り継いで向かうJR岩舟駅がクライマックスの地として登場。JR小山駅やJR宇都宮線、両毛線も作品の舞台として描かれている。
今回の再上映は、作品の重要なモチーフである桜にちなみ「桜前線上映」と題し、桜前線を追いかけるように南から北へ向かって全国上映する。3月29日より西日本から南関東、4月12日より北関東から北海道の劇場へと全国を巡る公開となる。
公開劇場は順次追加予定で、公式X(@Filmarks_ticket)で告知される。劇場により上映日、上映期間が異なる。