笠石神社の敷地内で花をつけたフクジュソウ

平野さん方では畑の周りをフクジュソウが彩っている

笠石神社の敷地内で花をつけたフクジュソウ 平野さん方では畑の周りをフクジュソウが彩っている

 【大田原】春の訪れを告げるフクジュソウが湯津上の笠石神社と同所の農家敷地を彩っている。光を受けると鮮やかに花開き、3月前半まで見られるという。

 笠石神社は日本三古碑の一つで国宝「那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)」を祭る。「日本考古学発祥の地」の記念碑が立つことでも知られる。

 フクジュソウは約30年前に植えた。社務所南側の約100平方メートルに、1月半ばから咲き始め、現在6割ほどという。群生している場所もある。

 伊藤克夫(いとうかつお)宮司(74)は「歴史ある地の花を楽しんでもらえたら」と話した。

 一方、笠石神社にほど近い農業平野精一(ひらのせいいち)さん(84)方にも、明るい黄色の花を目当てに人が訪れている。

 約10年前から畑を取り巻く土手で株を増やし、ことしは家屋周辺の約250メートルにわたって花を付けている。平野さんは「先日の雪で水を吸い、花が生き生きしたよう。花を見て癒やされてほしい」と語った。

 (問)笠石神社0287・98・3758、平野さん070・3517・1310。