連合栃木(吉成剛(よしなりつよし)会長)は17日、「2024春闘総決起集会」を宇都宮市江野町のオリオンスクエアで開き、参加者約1500人が賃上げと次期衆院選の推薦候補者勝利に向けて気勢をを上げた。
吉成会長は原材料価格やエネルギーコストの上昇分を適正に価格転嫁することが「今回の春闘の鍵」と強調。下請け企業との取引適正化に向け国が進める「パートナーシップ構築宣言」の県内登録企業数が伸び悩んでいることなどに触れ、「本県の99・7%は中小企業。そこで働く労働者の賃金が上がらなければ、今回の春闘がなし得たとは言えない」と持続的な賃上げの必要性を訴えた。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題にも言及。「有権者が正しい政治家を選ばないといけない」と次期衆院選の立候補予定者4人への支持を求めた。
集会後は、賃上げを求めて各労組が旗を掲げ同市中心部をデモ行進した。