2023年に懲戒処分を受けた全国の警察官や警察職員は、前年より10人少ない266人だったことが22日、警察庁のまとめで分かった。飲酒中または飲酒後に処分対象事案を起こしたのは前年より30人多い66人とほぼ倍増。23年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移り、酒席が増えたことも背景にあるとみられる。
栃木県警では児童買春や盗撮、ひき逃げなどの事件で、巡査から警部補までの計5人が懲戒処分となった。停職6月が3人、減給100分の10(6月)と戒告が1人ずつだった。
40代男性警部補=当時=は少女に現金を渡しみだらな行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕され、宇都宮簡裁は2023年3月、罰金50万円の略式命令を出した。県警は停職6カ月の懲戒処分とした。
また、30代男性警部補と30代男性巡査部長=いずれも当時=は、飲み会で部下を全裸にして写真撮影したなどとして、強制わいせつや暴行などの疑いで書類送検された。2人は停職6カ月の懲戒処分を受けた。