東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店は1日、女性服販売業のサトス(宇都宮市富士見が丘1丁目)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。2月27日付。負債総額は2023年1月期決算時点で約3千万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、サトスは1953年設立。東武宇都宮百貨店3階に「ベルジュサトウ」の名前で店舗を構え、中高年層向けに服や雑貨などを販売していた。

 ピーク時は1億円台半ばの売上高を計上していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で業況が一変。コロナ禍の影響が和らいだ後も集客は回復せず、2023年1月期の売上高は3600万円まで落ち込み赤字となった。その後も業績は上向かず、2月15日までに事業を停止。弁護士一任で、破産手続きに向けた準備を進めていた。